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2014年6月12日 (木)

SLオホーツク号が残してくれたもの

今シーズンの蒸気機関車のイベント列車・SLオホーツク号(北見~網走~知床斜里)の運行はありません。

昨年秋ぐらいからJR北海道サイドからもチラホラとそんなお話が出ており、ブログやFBでも時々さらっと書いていましたが、今日の北海道新聞オホーツク欄で取り上げられたこともあり、いくつかのお問い合わせを頂きましたので改めて。

SLオホーツク号は平成23年7月に初運行。網走市内のMOTレール倶楽部などが中心となった誘致活動や沿線自治体の連携協力、JRグループ全体のディスティネーションキャンペーンなどを背景に釧網本線の網走界隈では36年ぶりのSL運行となりました。
チケットは早々に完売。オホーツク海と知床連山の絶景とSLを写真に収めようと沿線には多くのファンが詰めかけ、鉄道に関心のない人たちも駅や線路沿いで、その雄姿を見つめました。SLの運行はJR北海道から見ると、運行にかかる経費(整備拠点の札幌・旭川から北見へのSLの回送費用、石炭や水の補給手配、SL用の乗務員の配置、沿線の警備など)が極めて高額になるため、乗車運賃+指定席券の収入だけではなかなか採算に合わないのが実態。そんな状況下でもオホーツク海側の鉄道路線を盛り上げようと社会貢献としてSLオホーツク号の運行が実現しました。もちろん沿線自治体による運行関連経費の支援や各種団体による駅前での歓迎イベントの開催なども運行を後押ししました。沿線が一体となった盛り上がりは、JR北海道の破格の対応につながり、当初は平成23年、24年の2年間だけだった運行計画に対し、平成25年の運行も実現。オホーツク海側の初夏の観光シーズンの幕開けを飾る絶好の素材となりました。

ところが、昨年夏からJR北海道で不祥事や事故が頻発。定期検査に入るSLの車両確保の観点や営業的な判断から今年の運行は見送られることとなりました。まずはJR北海道には通常の列車の安全安定運行に努めて頂きたいと思います。

また、SLオホーツク号は有形無形の財産をこの地域に残してくれました。

①観光振興→鉄道の旅の楽しさの再確認(北海道新幹線全通を見据えた仕掛けづくりにも)
②地域経済の活性化→SL歓迎イベントに合わせた商品開発(黒ビールSLドラフトなど)
③公共交通全体に対する意識の好転→網走駅前イベント会場~エコーセンターのシャトルバスが人気(鉄道やバスに乗ることが楽しい)
④教育・文化の向上→網走駅出発式での小学生ブラスバンドの演奏など子どもたちの出番の増加
⑤沿線自治体の一体感の醸成→自治体の枠を超えた歓迎事業の構築
特に⑤はSL歓迎イベントから石北本線利活用推進連絡会という地域横断的ネットワークに進化。
今度は西女満別駅を舞台に石北本線を盛り上げるイベントにチャレンジします。
輸送密度や費用対効果などを見れば、網走周辺の石北本線や釧網本線は極めて厳しい状況にあります。各地域の人口減少と少子化などを考えると鉄道路線の維持は難しいというご意見もありますが、一方で、観光需要の喚起をしながら地域の日常生活の足を守っていく努力はまだまだできるとも思います。この地域の鉄道路線は鉄道旅行をする人たちであれば「一生に一度は乗ってみたい」というブランド力のある路線です。その価値をしっかりと掘り起こして活かして交流人口の増加や地域の活性化につなげていきたいと考えています。

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